
名誉ある賞:東福岡高校ラグビー部の監督、藤田裕一郎が1月23日に東京で開催された日本コーチ賞で、プレゼンターで元サッカー選手の金田伸敏から最優秀コーチ賞を受賞。 | 長塚一
時には、いや、何度も、アスリートやスポーツチームの成功は、彼らに指示や戦略を提供するコーチたちの膨大な努力によって達成されることがあります。彼らの存在はしばしばアスリートによって overshadow(上回られ)、その献身も見過ごされがちです。特に日本ではその傾向が強いかもしれません。
そのため、ここでコーチたちを祝うという概念はほとんど前例がありませんでした。
一般社団法人スポーツ振興ジャパン(SPJ)は、1月23日に東京の高級ホテルで日本コーチ賞を開催し、全国から集まったさまざまなスポーツのコーチ約100人を招集しました。
SPJは昨夏にこのイベントを始め、今年2回目の開催となりました。
「私たちの目的は、コーチたちの上に光を当て、日本のスポーツ振興に役立てることです。また、他のスポーツのコーチたちと交流して刺激を得てもらいたい」と、SPJの理事であり、賞の選考委員会委員長を務める元オリンピックバレーボール選手の朝日健太郎は語りました。
授賞式には、いくつかの著名なコーチたちが出席していました。横浜高校の元野球監督小倉清一郎、現在の夏の甲子園王者大阪桐蔭高校野球部の監督西谷浩一、元日本女子ソフトボール代表監督で国際ソフトボール連盟の殿堂入りした宇津木妙子、全国制覇を達成した岡学園高校女子バスケットボール部の監督井上真一、そして、1月初めにフジツウフロンティアーズを初のライスボウル制覇に導いた藤田聡もその一員でした。
アメリカやヨーロッパでは、コーチの役割がもっと評価されていることから、コーチたちが注目される機会が多くあります。たとえば、アメリカのケーブルTVおよびスポーツメディア大手ESPNが主催する年間スポーツ授賞式「ESPYアワード」では、北米の各リーグから最優秀コーチ/マネージャー賞が授与されます。
福岡高校ラグビー部を2014年シーズンに全国三冠(ラグビーセブンズを含む)に導いた藤田裕一郎監督は、日本コーチ賞で最優秀コーチ賞を受賞しました。43歳の藤田監督はタキシード姿で、受賞の栄誉を受け取ったことに驚きながら、壇上でそのトロフィーを手にしていました。
「これは本当に素晴らしいことです」と藤田は日本での授賞式について語りました。「いろいろなスポーツの専門家たちが集まる中で、私がこの名誉ある賞を受け取ったので、とても光栄です。この素晴らしい賞をモチベーションにして、これからも頑張りたいと思います。」
受賞者は、必ずしも自分のチームを全国タイトルに導いたコーチだけではありません。激励的な成果を示したコーチたちも称賛されました。
その一人が、災害に見舞われた福島県の聖光学院高校サッカー部の山田芳行監督でした。山田は福島サッカー協会のゴールキーパー育成プロジェクトにも関わり、震災を受けた地域への貢献が評価され、特別賞を受賞しました。
「このような栄光ある賞をいただき、恐縮しています」と、2012年に聖光学院を全国高校サッカー選手権大会に導いた山田は語りました。「正直に言うと、私は大したことはしていないと思っています。スポーツの神様が、逃げずに取り組んできたことへのちょっとした報酬として与えてくれたのでしょう。」
また、アンダーアーマー製品を日本で販売するライセンスを持つドーム社の社長である安田周一は、招待されたコーチたちの前で、こうした賞が日本のスポーツ界に必要だと述べ、「啓発と新しいことへの意識向上の場」を提供することが大切だと強調しました。
「アメリカでは、スポーツの大会や授賞式がたくさんあり、ほとんどハリウッドの式典のようです」と、SPJの顧問でもある安田は言いました。「コーチたちは宝物だと思います。彼らの業績を認めたいです。」